ヒートショック対策としてのトイレリフォーム

水まわりレイアウト

高齢者の方を中心に、ご自宅で亡くなられる原因のひとつとしてヒートショックが挙げられています。ヒートショックは水回り設備との関連が深く、特に夜間にトイレに立った際に気温の変化からヒートショックを引き起こしてしまうことがございます。排水圧送ポンプを用いるとトイレの移設、増設を簡単に行うことができ、ヒートショックの予防にも効果を期待できます。


ヒートショックとは

ヒートショックとは気温変化により血圧の変化が起こり、心臓等に疾患が起こる減少を指します。血圧が急に変化すると脳卒中や心筋梗塞等に繋がりやすく、年間多くの方が亡くなられる原因となっています。

東京都健康長寿医療センター研究所の発表によると、年間17000人がヒートショックにより入浴中に亡くなられているということですが、これはあくまで推定値であり、入浴時以外の住宅内での死亡事由にもヒートショックが相当数存在していると言われています。

トイレとヒートショック

特にトイレとヒートショックについては関係性が昔から強いと言われています。トイレは排水や住宅内での位置づけ上、生活範囲から遠い場所に設置されることが多く、気温が住宅内でも低くなりやすいレイアウトであるケースが少なくありません。

特に夜中にトイレに立って亡くなる方も多く、寝室とトイレの距離の問題は高齢化が進行する中で課題のひとつと言われています。解決策としてはトイレを寝室近く、かつ気温が低くなりにくい位置に設置することが望ましいですが、配管工事が大掛かりになることが多く費用面やその他の制約が大きくなります。

寝室・居室の近くにトイレを設置

寝室・居室の近くにトイレを簡単に増設する方法としては、介護用途で用いられるポータブルトイレという選択肢があります。しかしポータブルトイレは汚水タンク方式の製品が多く、臭いの問題や使用される方の尊厳の課題もあります。

そこでSFA JAPANがご提案しているのは排水圧送ポンプを使用したトイレの増設です。従来型の重力排水に代わりポンプを使用することで既設配管までの排水をスムーズに行うことが可能です。工事費を大きく抑えることができ、排水勾配が取れない場所にもトイレを増設することができます。

トイレの増設工事例

SFA JAPANの製品を採用いただき、主にヒートショック対策、高齢者の方の利便性向上を目的としてトイレ増設を行った事例をご紹介します。

個人邸廊下にトイレを増設

寝室からトイレまでに距離があり、住人の方の高齢化に伴い利便性の面や冬季のヒートショックリスク軽減のため、寝室の隣の廊下にトイレを設置しました。

個人邸居室にトイレを増設

トイレが居室から遠くに位置していたため、ヒートショック対策および利便性の観点から居室内にトイレを増設しました。
排水圧送ポンプから臭いはほとんど漏れないため、居室内の快適性は保たれています。

SFAの排水圧送ポンプとは

高速回転刃

トイレからの汚水に含まれる排泄物とトイレットペーパーをポンプ内の高速回転する刃で細かく粉砕します。

圧送ポンプ

細粒化された汚水をポンプで圧送。小口径の排水管で汚水を排水主管まで圧送します。

point

  • ポンプからの吐出排水管が20mm〜25mmの小口径
  • ポンプからの吐出排水の垂直揚程能力3m〜10m
  • ステンレスの高速回転刃で排泄物・トイレットペーパーを完全粉砕
  • ポンプと吐出排水管の接続は付属ジョイントで簡単接続

※サニーキュービック2クラシックは40mm

SFAポンプの動作原理

トイレの排水が流れ込み、槽内の水位が上昇することでモーターが起動します。

時間内にモーター上部の回転刃が、汚物・トイレットペーパー(水溶性)を3〜4秒で粉砕・細粒化します。

細粒化された汚水はいったん槽下層へ滞留し、モーター下部のインペラより誘導され、吐出管より圧送されます。

汚水吐出後、槽内の水位が下がることによってモーターは自動停止します。

排水圧送ポンプの選定

水廻りの問題を解決、正しい製品を選びましょう

製品情報

サニアクセス3は、薄型設計・省スペース仕様です。また万が一の修理・点検時には、吐出排水管を外すことなくメンテナンスできる構造を採用しています。まさに「トイレ増設、超かんたん!」が実現できるポンプです。

サニスピードプラスは、雑排水専用の大容量ポンプです。
手洗器・キッチン・ユニットシャワーの排水など、家庭用・商業施設を問わずにご使用できます。
冷蔵ショーケースのドレンポンプアップにもお使い頂けます。

SFAについて

60年の歴史とともに、全世界で累計1000万台以上の排水圧送ポンプの実績を有する、衛生機器分野で世界をリードするフランス発祥のトップ メーカーです。
バッキンガム宮殿やヨーロッパ最古のカフェ、日本では東京ミッドタウンなど、世界中の様々な建物・施設に採用されています。
SFAの歴史のスタートは1958年。下水処理施設用機械の設計から始まりました。
その後、トイレ用粉砕機の発明により、衛生機器市場に改革をもたらしました。

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