システムキッチンリフォームの費用相場|交換・内装・位置変更別に解説

システムキッチンリフォームの費用は、キッチン本体の種類やグレードだけでなく、内装工事や位置変更の有無によって変わります。特にキッチンの位置を変更する場合は、給排水管や電気配線の移設が必要となり、工事が大がかりになることがあります。
まずは、リフォーム内容ごとの費用・工期の目安と、費用が変わる主な要因を以下にまとめます。
まず確認 システムキッチンリフォームの費用・工期の目安
| リフォーム内容 | 費用の目安・考え方 | 工期目安 | 費用が変わる主な要因 |
| 同じ位置でキッチンを交換 | 40万~350万円 | 2日~7日 | 本体の種類・グレード・オプション |
| 内装も含めて変更 | クロス800~1,500円/㎡ 床3万~20万円程度 | 5日~10日 | 内装材、施工面積、設備交換の範囲 |
| キッチンの位置・レイアウトを変更 | 本体費用に給排水・電気・換気などの工事費が加わる | 10日~30日 | 既存排水管との距離、建物の構造、配管・配線の移設 |
この記事では、交換・内装変更・位置変更ごとの費用や工期の目安と、費用が変わる要因を解説します。あわせて、排水管の位置が課題となる場合に、SFA排水圧送ポンプを活用して希望するキッチン配置を実現した事例も紹介します。

目次
システムキッチンをリフォームする上で大切なこと

システムキッチンとは、シンク・コンロ・収納設備・作業台が一体化したキッチンのことです。天板(ワークトップ)に段差や継ぎ目がなく、コンロが組み込まれたビルトインタイプが多いため、デザイン性が高く掃除がしやすいことが特徴です。
一方で部分的な交換が難しく、シンクを交換する際には、多くの場合、天板ごとの交換が必要です。
リフォーム時には将来的な設備やサイズを考慮し、慎重に選ぶことが重要です。
システムキッチンの利便性を最大限に活用するため、計画的に選定しましょう。
現状の課題を明確にする
システムキッチンのリフォームを成功させるためには、課題の明確化が重要です。
まず現状の不満や不便な点を洗い出し、具体的にどのように改善したいのかイメージを整理します。
次にキッチンの間取りや機能性を決めるために、理想のキッチン像を具体化しましょう。例えば、ダイニングやリビングとのつながり・動線の利便性・設備の機能性・収納の充実度・デザインの美しさなどを考慮します。
現状の課題を洗い出したら、改善したい点に優先順位をつけましょう。希望する設備やレイアウトによって費用・工期は変わるため、予算やスケジュールに合う範囲を整理することが大切です。
作業動線を意識する
キッチンを使いやすくするには、レイアウトを慎重に検討することが必要です。
調理の流れを考慮し、冷蔵庫→シンク→調理台→コンロ→配膳の順に配置します。右利きなら右回り、左利きなら左回りが理想的です。
作業効率を向上させるため、シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ三角形「ワークトライアングル」の各辺の合計を、360〜600cm以内に収めることがポイントです。
冷蔵庫の扉の開き方や、作業スペースの幅を同時に考慮しましょう。
コンセントの数と位置を設計する
キッチンでは多くの家電を使用するため、コンセント不足が生じます。使用する家電の配置を元に、使いやすい位置へのコンセント設置が重要です。
施工前にしっかりとレイアウトを考え、普段の家電の使い方や利用シーンをイメージして最適なコンセントの口数と位置を決めましょう。
電子レンジや食器洗い機など頻繁に使う家電は、家事動線に組み込みやすい場所に配置し、必要な数のコンセントを設けることがポイントです。
収納・ゴミ保管スペースを確保する
キッチンリフォームでは、使いやすさと清潔な空間を保つために十分な収納とゴミ保管スペースの確保が重要です。シンク下や調理台下、吊戸棚などを活用し、食材ストックや電化製品を効率的に収納しましょう。
特にゴミ箱の位置は、作業動線を妨げないように配慮する必要があります。ゴミの保管スペースとしてビルトインタイプを採用すれば、作業の邪魔にならずに清潔感を保つことが可能です。
またゴミの分別が必要な場合は、複数のゴミ箱をシンク下に配置するなどの工夫が求められます。
システムキッチンリフォームの費用相場

システムキッチンリフォームの費用は、本体のグレードやレイアウトに加え、内装、電気、換気、給排水などの工事内容によって変わります。
ここからは、キッチンの種類と周辺工事に分けて費用の目安を紹介します。見積もりを比較する際は、本体価格だけでなく、撤去・設置や周辺工事まで含まれているかも確認しましょう。
システムキッチンの種類別の費用
I型(壁づけ)キッチンはコンロ・シンク・作業台が一列に並び、狭いキッチンに最適で価格も手頃です。
L型キッチンは調理スペースが広がる一方、費用が高い傾向があります。
ペニンシュラキッチンは対面式で、比較的狭い間取りでも設置が可能ですが、動線が延び作業効率が下がるおそれがあります。
アイランドキッチンは開放感があり家族とのコミュニケーションがしやすい一方、設置に広いスペースが必要です。
それぞれの費用目安は以下の通りですが、詳細な見積もりはリフォーム業者に相談しましょう。
| I型キッチン(壁づけ) | 40万円〜250万円 |
| I型キッチン(対面) | 60万円〜180万円 |
| L型キッチン | 50万円〜150万円 |
| ペニンシュラキッチン | 60万円~280万円 |
| アイランドキッチン | 80万円〜350万円 |
キッチン周辺のリフォーム費用
キッチン本体の交換に合わせて、床や壁などの周辺をまとめてリフォームするケースもあります。
クロスの張り替えや床の張り替えは、素材や施工方法によって費用が異なります。
床の張り替えは「重ね張り」と「張り替え」の2通りあり、費用は後者の方が高額です。
またレンジフードの交換やビルトイン型食洗機の後付け、ガスコンロからIHコンロへの交換が可能です。
それぞれの費用目安は以下の通りですが、詳細な見積もりはリフォーム業者に相談しましょう。
| レンジフード交換 | 4万円〜20万円 |
| ビルトイン型食洗機後付け | 2万円〜25万円 |
| ガスコンロからIHに交換 | 15万円〜40万円 |
| クロスの張り替え(1平方メートル) | 800円~1,500円 |
| 床の張り替え(4畳) | 3万円~14万円 |
| 床の張り替え(6畳) | 4万円~20万円 |
システムキッチンリフォームの工期
キッチンリフォームの工期は、内容によって異なります。
施工期間は、キッチンの交換のみであれば数日、内装工事や位置変更を伴う場合は1〜3週間以上が目安です。工事中はキッチンを使えないため、食事の準備や代替手段も考えておきましょう。
現地確認、見積もり、打ち合わせ、商品の手配などを含めると、相談開始から工事完了までは2〜3ヵ月程度かかることがあります。
それぞれの工期目安は、以下の通りです。リフォームの規模に応じて工期を把握し、計画的に準備を進めましょう。
| キッチンの交換のみ | 2日~7日 |
| 内装も含めたリフォーム | 5日~10日 |
| キッチンの位置変更 | 10日~30日 |
システムキッチンのリフォームでできること
設備の交換・収納力の向上・配置の変更などのリフォームによってキッチンの使い勝手を向上できますが、具体的にはキッチンのリフォームはどこまで対応できるのでしょうか。
ここからは、システムキッチンのリフォームでできることを4つ紹介します。
キッチン自体を交換する
キッチン設備の交換は、費用を抑えつつ快適性を向上できるシンプルなリフォーム方法です。
収納力をアップするための引き出しタイプのキャビネットや、省エネ節水の水栓、清掃性効果の高いシンクなど、要望に応じて設備を選べます。
設備の一部交換が可能であれば工期は数日程度で済み、全体の交換が必要な場合は古いキッチンを新しいものに入れ替えるだけで、最新機能を取り入れた使い勝手のよいキッチンに交換できます。
位置を変えないため、配線工事が不要で費用が安く抑えられます。
内装を含めて変更する
システムキッチンのリフォームでは、設備交換だけでなく、床や壁紙などの内装も変更することで、キッチン空間を一新できます。色や素材をそろえれば、空間全体を好みの雰囲気に仕上げられます。
ただし内装工事を含むリフォームは工期が長くなり、キッチンが使えない期間も延びるため、期間の見積もりを事前に行うことが重要です。
間取りの変更で動線が改善できるため、最新設備が整った使いやすいキッチンを実現できます。
キッチンの位置を変更する

システムキッチンのリフォームでは、壁づけから対面式キッチンやアイランドキッチンに変更したり、キッチンの向きや位置を変更したりできます。
これによって家事動線が改善され、家事の効率が上がり家族とのコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
ただし、キッチンの位置を変える場合は、シンクや調理機器に合わせて給排水管や電気配線を移設するため、同じ位置で交換する場合より費用・工期が増える傾向があります。
建物の構造や排水管の位置によっては、希望する場所まで排水管を通す工事が大がかりになることもあります。
こうした場合に、後述するSFAの排水圧送ポンプを活用することで、希望する位置へのキッチン移設の工期、費用が抑えられる可能性があります。
キッチンを増設する
キッチンの増設は、二世帯住宅や2階へのミニキッチン設置など、家族構成や生活スタイルの変化に対応する方法です。
増設にはキッチン本体のほか、内装工事や給排水管・電気配線の新設が必要になる場合があり、設置場所や既存設備の位置によって費用が変わります。
工事費用の相場目安は、2階への増設は10〜15万円程で、1階キッチンの上に増設する場合は費用を抑えられます。
二世帯住宅では完全分離型で70〜110万円、半同居型で40〜80万円が相場目安です。
このような場合にも、SFAの排水圧送ポンプを活用することで、費用が削減できるためおすすめです。
特に2階へのミニキッチン増設を検討している方は、以下の記事も参考になります。

SFA排水圧送ポンプとは
SFAは、65年の歴史をもち、全世界で累計1,000万台以上の実績を誇るフランス発祥のポンプメーカーです。
SFAの排水圧送ポンプは、キッチンや洗面、トイレなどの水まわり設備から出る排水を、離れた排水先まで送る機器です。ここでは、キッチンリフォームでの活用方法を紹介します。

壁付けキッチンを対面式に変える場合や、現在とは離れた位置へ移す場合、一般的な排水方法では床下や壁内の配管工事が大がかりになることがあります。
SFAの排水圧送ポンプで既存の排水管まで排水を送ることで、床下の大がかりな配管工事を避けながら、希望する位置にキッチンを設置できます。
例えば、次のような場面で活用できます。
- 壁付けキッチンを対面式へ変更したい
- 2階や地下にミニキッチンを設置したい
- 店舗やオフィスの休憩スペースにシンクを追加したい
実際の建物の構造や既存配管の状況によって、適した製品や施工方法は異なります。具体的な計画については事前にご相談ください。
キッチンリフォームの事例
実際にSFAの排水圧送ポンプを使いキッチンを増設した事例を2つ紹介します。
【賃貸住宅】キッチンタイプを変更した事例
【課題】従来型のミニキッチンから、対面型コンパクトキッチンへ変更したいという要望がありました。しかし、従来の方法では全室にわたる配管工事が必要となり、工事が大がかりで費用も高額になることが課題でした。
【結果】サニスピードプラスを使用し、既存の排水管を変更せずに対面型キッチンへリフォームしました。ポンプを対面カウンターの内部に設置することで、収納スペースを圧迫せず、工事費用も抑えながら、入居者にとって魅力的なキッチンを実現しました。


【駅】職員スペースにキッチンを設置した事例
住宅以外での活用例として、ある鉄道駅の物置部屋を職員休憩スペースへ改装し、キッチンを増設した事例を紹介します。

【課題】建物の構造上、床下工事が困難なためポンプでの圧送排水が必要な点が課題でした。
【結果】サニキュービック2クラシックを使用し、キッチン2台分+αの排水を壁側の排水することで、職員スペースへのキッチン設置を実現しました。
サニキュービック2クラシックは、大型商業施設や工場などで導入される汚水・雑排水用ポンプです。10mの揚程を持ち、地下からの圧送排水にも対応できます。

まとめ
システムキッチンのリフォームでは、本体のグレードだけでなく、内装工事や位置変更の有無によって費用・工期が変わります。まずは現在の不満と希望するレイアウトを整理し、優先順位を決めましょう。
対面化や位置変更を希望していて、一般的な配管方法では実現が難しい場合は、SFA排水圧送ポンプが選択肢になります。希望するキッチン配置を実現する方法の一つとして、ご検討ください。































