水回り増設で暮らしを豊かに
子どもがうまれて家族が増えたり、親と同居したり、わたしたちの生活はライフプランの変化によって大きく影響されます。そのような変化に合わせて住まいをリフォームすることが、家族全員が快適に暮らすための重要なポイントです。中でも、トイレやキッチン、バスルームといった水回りは、私たちの生活の基盤となるため、特に注目して考えなければなりません。
この記事ではライフプランの変化に応じた水回りの増設がどのように日常生活を豊かにし、家族全員が快適に気持ちよく過ごすことができるかをご紹介します。また、記事の最後にはSFAポンプを使った施工事例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
水回り増設を考えるポイント
①子供が成長したり家族が増えた場合
家族の人数が増えたり、子どもが成長するにつれて、トイレやお風呂が混雑することがよくあります。特に朝の忙しい時間帯にトイレを待つ時間が発生したり、夜お風呂の順番待ちが生じると自然とストレスが溜まる原因となります。
このような状況を解消するには、トイレやシャワールームを増設することが効果的です。これにより家族全員がスムーズに利用できるようになり、ストレスの軽減につながります。
また、キッチンのレイアウトを見直すこともおすすめです。壁付けキッチンの場合、対面キッチンに変更することで家族とのコミュニケーションが取りやすく増えるきっかけになります。料理をしながらリビングルームにいる家族の様子を見守ることができるため、小さなお子様がいる家庭でも安心してすごせる環境をつくることができます。
②二世帯住宅や親との同居を考える場合
親が高齢になると、一緒に住むことを検討する方も多いのではないでしょうか。
二世帯住宅の場合、1階と2階で住まいを完全に分けることでプライバシーを確保ができ、お互いが気持ちよく暮らすことが可能です。
ふたつの家庭が同じ家で暮らす場合、生活リズムの違いやトイレやキッチンなどを使用するタイミングが被ってしまうことがストレスの原因となる場合もあります。そのため、水回り設備を完全に分けることで生活の利便性が大幅に向上。お互いが気を遣うことなく、快適に過ごせる環境をつくることができます。
親と同居する場合、老後を見据えてバリアフリー仕様に水回りのレイアウトを変更することも考えてみましょう。トイレやお風呂に手すりを設置したり、入口の段差をなくすことで高齢者だけでなく小さなお子様も安心して利用できるようになります。
また、バリアフリー仕様にしなくても、寝室の近くや階段の上り下りをしなくて済む場所にトイレを設置することで、誰もが快適に利用できる環境にすることができます。このような配慮によって、家族全員の生活がよりスムーズになります。
介護用トイレについてこちらの『介護用トイレにリフォームするには?注意ポイントや費用、補助金なども解説!』記事で詳しくご案内しておりますので併せてチェックしてみてください。
さらに、お風呂やトイレはヒートショックが起こりやすい場所です。温度差が少ない希望の場所に増設・移設することで、より安全で快適な住まいづくりを実現することができます
③ペットがいるご家庭の場合
ペットがいるご家庭では、シャンプーやお手入れのための専用洗い場があると便利です。洗面所や脱衣所、または玄関付近にペット専用の洗い場を設けることで、家の中での水や汚れの管理がしやすくなります。また、外で遊んで汚れたペットをそのまま洗い流せる場所があると、家全体の清潔感を保てます。雨の日や泥遊びをした後には、簡単にお手入れできる環境が整っていると、飼い主にとっても安心です。
④ライフスタイルの変化
自宅での勤務が増えると、家にいる時間が長くなります。このため仕事に集中することができる快適な環境が重要です。オフィススペースの近くに簡易的な水回りを増設することで、仕事中の利便性が向上します。
たとえば、作業部屋の近くに小さなキッチンを設けることで、手洗いや水分補給、さらには食事をすることが楽になります。また、ミニキッチンと共に、ストレスを軽減できるような休憩スペースを設けることで、気軽にリフレッシュできる環境をつくり作業の効率を向上させることができます。また、テレワーク中は、トイレに行くために移動するのが煩わしいと感じることがあります。作業部屋の近くにトイレを増設することで、必要な時にすぐに利用でき、集中力を保ちやすくなります。
その他、水回りを増設する際の注意点など、詳しくはこちらの記事『オフィスや店舗、住まいにおける水回りの増設は簡単!費用や工期、増設例を解説!』をご参照ください。
SFAポンプで水回り機器の増設を!
SFAの排水圧送ポンプは名前の通り、排水を圧送するポンプユニットです。排水をポンプアップして、遠くにある排水設備まで排水を搬送することができます。大規模な配管工事は必要なく、工事日数を短縮できるだけでなく、工事費用の節約も可能です。
汚水・雑排水兼用の排水圧送ポンプユニットや雑排水用のポンプなど、さまざまな種類があるため、トイレ、浴室や手洗い場などの水回りを、既存の配管に囚われることなく好きな場所に自由にレイアウトすることができます。これにより、使いやすく快適な住みやすい環境を実現することができます。
排水処理の課題
一般的に、普段使用しているトイレやキッチンなどの排水は、多くの場合、重力を利用して床下を通っている排水管を流れていきます。
そのため、水まわり機器(シンク、トイレ、洗面台、洗濯機など)を新たに設置したい場合は、設置する場所の近くに排水が自然に流れる排水管の「勾配」を確保することが必要です。
特にトイレの排水管は一般的に使われている太さは100mmとなり、トイレを増設する場合は、従来の自然排水の工法ですと、排水設備や工事に莫大な費用が発生するケースが多く、最悪の場合は、排水管の勾配が取れない、近くに排水設備がないなどの理由で諦めることが少なくありません。
SFAポンプで排水問題を解決
汚水対応可能なSFAポンプユニットはモーター駆動のパワフルなポンプとステンレス製の高速回転刃によって、トイレの配管・排水問題を一挙に解決できます。汚物とトイレットペーパーを粉砕し、20~25mmの細い排水管で勾配がとれるところまで排水をポンプアップして、遠くにある既存の排水管や排水設備まで排水を圧送するため、大規模な配管工事は必要なく工事日数も短縮、工事費用も節約することができます。
トイレだけでなく、雑排水用、汚水・雑排水兼用の排水圧送ポンプユニットも浴室や手洗い場などの水回りを、既存の配管に囚われることなく好きな場所に自由にレイアウトできます。
SFAポンプを使用した施工事例
ここではSFAポンプをつかった事例をいくつかご紹介します。
■二世帯住宅のトイレ増設
汚水対応可能なSFAポンプ製品は主に一般的な市販の大便器の後ろにつけるタイプ『サニアクセス3』、粉砕機能付き一体型トイレ『サニコンパクトプロ』、複数の水回り機器をまとめて排水可能な大型『サニキュービック』シリーズ、3つの種類があります。
実際にトイレ増設によく使われている薄型設計で一般的な市販の大便器の後ろにつけるタイプの『サニアクセス3』の事例を紹介します。
サニアクセス3(SAC3-100)排水粉砕圧送ポンプ
トイレからの汚水に含まれる排泄物やトイレットペーパー(水溶性紙)を細かく粉砕し、排水主管まで圧送します。
そのため大掛かりな排水管工事を行わなくても、どこにでもトイレを増設することができます。
サニアクセス3を使用して、2階に新しいトイレを設置した事例。
【課題】こちらの2世帯住宅では、1階にトイレが1箇所しかありません。2階にトイレを増設したいが、排水勾配が取れないため、大掛かりな工事が必要になります。
【結果】サニアクセス3を使用し、床の大掛かりな工事をせずに、簡単にトイレを増設。
使っていない2階の押し入れスペースをトイレとしてリフォーム。毎晩1階までトイレに行くのが大変で悩まれていたご高齢な方にも快適な暮らしに。
■マンションエントランスにペット足洗い場を設置
サニアクセス3を使用して、ペット用の足洗い場を設置した事例。
【課題】ペットOKの高層マンションの管理会社は入居者の便利性を考慮し、エントランスホールの横にペット足洗い場の設置を検討。
設置予定の場所には既存の排水設備がなく、高額な工事費と長期の工事期間が見込まれています。
【結果】マンションのエントランス横に「ペット足洗い場」を設置し、足を洗うことや汚物の処理が可能になりました。
天井まで垂直に上がった後、横引きして既存の排水管へ圧送しています。飼い主にとっても便利になり、マンションの衛生管理も容易になりました。
■賃貸住宅リノベーションでキッチンタイプを変更
雑排水用のSFAポンプ製品は主に超コンパクトな『サニシャワープラス』、幅広く応用可能な『サニスピードプラス』、断続的に5分間90℃までの排水温度対応の『サニコム』シリーズ、3つの種類があります。
キッチン、シャワーユニット、小便器、冷蔵ショーケースドレン水、ウォーターステーション、飲み残し排水など幅広く対応可能の『サニスピードプラス』の事例を紹介します。
サニスピードプラス(SSPPLUS-100)排水圧送ポンプユニット
シンク下のキャビネットなどに設置可能で、排水のポンプアップ高さは最大6m、水平圧送距離は最長70mに対応。コンパクトながら高性能な雑排水用ポンプユニット。
サニスピードプラスを使用して、キッチンのレイアウトを変更した事例。
【課題】築古マンションは便利な場所にあるにもかかわらず、入居者募集に苦戦しています。
建物の資産価値を向上させ、入居者を誘致するため、フルリニューアルを企画しました。
改修の大きなポイントの一つとして、背面キッチンを対面カウンターキッチンへとレイアウト変更したいと考えていますが、既存の排水設備までの排水管経路や勾配を確保するには大掛かりな工事が必要。
工費を抑えながらキッチンのレイアウト変更を実現したい。
【結果】全室の配管工事を行う場合の費用は高額でしたが、サニスピードプラスを用いることで既存の排水管は変えずにミニキッチンを対面型のコンパクトキッチンへ変更。対面カウンター内部にサニスピードプラスを設置することで、ポンプ自体がキッチン収納スペースを圧迫することなく魅力的なレイアウトに変更することができました。
築古マンションでも人気のレイアウトに変更することで、建物の資産価値が向上し、入居者の誘致につながるとともに、入居者の住み心地も改善されます。
まとめ
水回りは、日常生活において欠かせない要素です。ライフプランやライフスタイルの変化に合わせて水回りの増設を考えることが家族全員が快適に過ごすための重要なポイントです。
レイアウトの変更や増設にSFAの排水圧送ポンプを導入することで、位置や工期、費用に縛られずに施工できるケースがあります。水回りの増設を考える際には、ぜひSFAポンプの導入もご検討ください。
ご購入までの流れや購入前に検討すべきポイント、その他の施工事例、ポンプ選定方法などについては、下記の「購入サポート」ページでご案内いたします。