冷蔵ショーケースの種類と選び方|業務用導入前に確認したい設置・排水条件

業務用冷蔵ショーケースの種類と選び方|導入前に確認したい設置・排水条件

プロのアドバイス

はじめに

この記事では、業務用冷蔵ショーケースの主な種類と選び方を整理します。あわせて、搬入経路・排熱スペース・床の強度などの設置環境や、排水・ドレン条件まで実務目線で解説します。 

目次

  1. 冷蔵ショーケースとは
  2. 冷蔵ショーケースの主な種類
  3. 冷蔵ショーケースを選ぶときの基本ポイント
  4. 業務用冷蔵ショーケース導入前に確認したい設置環境
  5. 見落とされやすい冷蔵ショーケースの排水・ドレン条件
  6. ショーケースのレイアウト変更・増設時に排水が問題になるケース
  7. 排水設備が近くにない場合の選択肢
  8. まとめ
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1.冷蔵ショーケースとは

冷蔵ショーケースは、商品を冷蔵しながら陳列・販売するための業務用設備です。スーパー、ドラッグストア、コンビニ、カフェ、洋菓子店、惣菜店などで広く使われています。

家庭用の冷蔵庫と異なるのは、「見せること」を前提にした設計です。前面や側面のガラス張り、庫内照明、前面開口など、商品の視認性や取り出しやすさを重視した構造になっています。機種によって冷却方式や排水方式が異なるため、導入前にはメーカー仕様を確認することが重要です。

2.冷蔵ショーケースの主な種類

冷蔵ショーケースは、形状・設置スタイル・用途によって複数のタイプに分かれます。販売店やメーカーによって分類名が異なる場合がありますが、ここでは業務用で比較されやすい代表的なタイプを整理します。

種類向いている用途・業態導入時の確認ポイント
卓上型・小型カフェ・小規模店舗のカウンター陳列、単品ディスプレイ設置スペース、電源位置、排水の有無
リーチイン型スーパー・コンビニの飲料・食品売り場天井高、扉開口スペース、背面排熱スペース
多段オープン型量販店・スーパーの大量陳列室温・空調環境、消費電力
対面型・ケーキショーケース洋菓子店・惣菜店の対面販売接客動線、照明、ガラス面の見映え
平型・アイランド売り場中央での商品陳列周囲の動線、補充作業スペース、レイアウト設計

ケーキショーケースやネタケースなど、販売する商品に合わせて専用タイプが選ばれる場合もあります。自社の業態や陳列商品に合ったタイプを確認する際は、各メーカー・販売店の分類を参照してください。

3.冷蔵ショーケースを選ぶときの基本ポイント

機種選びでは、陳列する商品の種類・温度帯・サイズ・動線・ランニングコストを軸に検討します。ここでは商品選定に直結する観点を確認していきます。

冷蔵ショーケースに陳列する商品の種類・用途に合わせる

飲料、食品、ケーキ、惣菜、鮮魚、精肉など、扱う商品によって適した機種・温度帯が異なります。商品の保存条件や温度管理の基準を確認し、それに対応した機種を選ぶことが選定の出発点です。商品特性の確認が後回しになると、選定のやり直しが発生することもあるため、早めに整理しておくことをおすすめします。

冷蔵・チルドなど必要な温度帯を確認する

冷蔵ショーケースは、商品に応じて対応温度帯が異なります。扱う商品がどの温度帯での保管を必要としているかを、事前に確認しておくことが重要です。温度帯が合わない機種を導入すると、商品の品質維持や衛生管理に影響する可能性があります。

冷蔵ショーケース本体のサイズと設置スペース

本体の外寸だけで設置スペースを判断すると、実際には使いにくくなるケースがあります。扉を開けたときの開口スペース、排熱のための壁からの設置間隔、前面の作業スペースなども含めて、「使えるスペース」として考えることが必要です。

ショーケースの扉の有無・開閉方向・動線

扉ありのリーチイン型は保冷効率が高く電気代を抑えやすい一方、顧客が商品を取り出す際に扉の開閉が必要です。扉なしのオープン型は顧客がアクセスしやすく視認性が高い反面、消費電力や室温への影響を考慮する必要があります。扉の開閉方向がスタッフ・顧客の動線と干渉しないかも、計画段階で確認しておきましょう。

省エネ性・メンテナンス性

電気代は継続的に発生するランニングコストの一つです。省エネ性能は、長期的な運用コストを考えるうえで確認しておきたい観点です。フィルター清掃、霜取り機能、部品へのアクセスのしやすさなども、運用開始後の手間に関わります。本体価格だけでなく、設置工事費・配管費・定期メンテナンス費用を含めた総コストで検討することが重要です。 

4.業務用冷蔵ショーケース導入前に確認したい設置環境

冷蔵ショーケースの候補を絞る段階で、設置場所の現地条件も確認しておくことが重要です。ここでは、搬入・排熱・床・メンテナンス性の4つの観点を整理します。

ショーケースの搬入経路を確保できるか

業務用冷蔵ショーケースは、大型・重量物になる場合があります。設置場所への搬入経路として、廊下の幅・ドアの開口サイズ・段差の有無・エレベーターの有無を事前に確認してください。将来の点検・交換・廃棄時にも同じ経路を使う可能性があるため、経路の余裕を確保しておくことが重要です。

ショーケース周辺の排熱スペースを確保できるか

冷蔵ショーケースは、庫内を冷却する際に熱を外部へ排出します。排熱スペースが不十分だと、冷却効率が低下したり、機器の故障リスクが上がる場合があります。排熱の方向や、壁からの必要設置間隔は機種によって異なります。仕様書を確認し、それに従った配置計画を立てると良いでしょう。

床の強度・水平性に問題がないか

重量のある冷蔵ショーケースを設置する際は、床の耐荷重を事前に確認することをおすすめします。また、床が水平でない場合、冷却性能や扉の閉まり具合に影響が出ることがあります。設置前に水平の確認や、必要に応じてアジャスターによる高さ調整を行うことが、安定した運用につながります。

清掃・点検しやすい位置に置けるか

業務用冷蔵ショーケースは、フィルターやコンデンサー、点検口などにアクセスできるかが、長期的な機器管理のうえで重要です。壁際やコーナーへの設置では、背面や側面のメンテナンス部位へのアクセスが難しくなる場合があります。清掃・点検のための作業スペースが確保できているかも計画段階から確認しておきましょう。

5.見落とされやすい冷蔵ショーケースの排水・ドレン条件

冷蔵ショーケースの導入を検討する際、種類・サイズ・価格の検討は進めても、排水・ドレン処理の確認が後回しになりがちです。しかし、機種や設置環境によっては、排水への対応が必要になる場合があります。

結露・霜取りでドレン水が発生する場合がある

冷蔵ショーケースは、使用状況・機種・設置環境によって、結露や霜取りの際にドレン水が発生することがあります。発生するドレン水の量・タイミング・処理方法は、機種や環境によって異なります。高湿度の環境や風の影響を受けやすい場所では、ドレン水の発生量が増えることがあります。どの程度の排水処理が必要かは、メーカー仕様書と設置環境を合わせて確認することが必要です。

冷蔵ショーケースの排水方式は機種によって異なる

業務用ショーケースの排水方式には、排水を機内の蒸発装置で処理する方式、排水皿やドレンタンクで受ける方式、排水管へ直接流す方式などがあります。蒸発装置を搭載した機種でも、設置環境によっては排水処理が必要になる場合があります。排水皿やドレンタンクを使用する機種では、定期的な清掃・排水処理が必要です。管理が不十分な場合、水漏れなどのトラブルにつながるおそれがあります。排水方式と必要なメンテナンスは機種ごとに異なるため、導入前にメーカーの仕様書を確認してください。

ショーケースの設置場所によっては排水処理が課題になる

排水管へドレン水を流す機種を採用する場合、設置場所の近くに排水設備が必要になります。自然排水(重力排水)には、設置場所から排水口までの高低差、つまり一定の勾配が必要です。設置場所と排水口の位置関係によっては、この勾配が確保できないケースも考えられます。排水設備が近くにない場合や勾配が確保できない場合の対処については、次章で整理します。

6.ショーケースのレイアウト変更・増設時に排水が問題になるケース

新規出店時だけでなく、既存店舗でも冷蔵ショーケースの増設・移設・レイアウト変更が行われることがあります。売り場改善やお客様の動線変更を目的に配置を見直す場合、移動先の排水環境が新たな課題になることがあります。 

置きたい場所の近くに排水設備がない

売り場のレイアウト変更や増設にあたって、排水設備が整備されていない場所に冷蔵ショーケースを設置したいという課題が生じる場合があります。既存の配管から遠い場所への移設では、排水ルートの確保が別途必要になります。

お客様の購買動線を改善するためにショーケースの配置を変更する場合、これまで排水設備の近くに固定されていた冷蔵ショーケースを、排水設備から離れた場所に移動させる必要が生じることがあります。売り場の回遊性や商品の見せ方を改善しようとすると、排水設備との位置関係が制約になるケースも考えられます。

既存排水管まで距離があり、勾配を確保しにくい

自然排水でドレン水を排水管へ流すためには、設置場所から排水管まで一定の勾配が必要です。既存排水管までの距離が長いほど、必要な高低差が大きくなり、現実的に難しくなる場合があります。広い売り場では平坦なフロアに冷蔵ショーケースが複数台配置されていることが多く、移動先によっては床下で勾配を作るための工事が必要になる場合があります。

床下工事・長期休業を避けてショーケースを設置したい

床下の配管工事が必要になると、工期・工事コスト・営業への影響が大きくなる場合があります。ドラッグストア、スーパー、コンビニなど、長期休業が難しい業態では、営業を止めずに冷蔵ショーケースの設置・移設する方法が求められることがあります。

冷蔵ショーケースの移動や再配置ができるようになると、売り場の導線改善やレイアウト変更の選択肢が広がる可能性があります。「排水設備の位置によってショーケースの場所が制約される」という状況を変えるためには、排水の方法そのものを検討することが重要です。

7.排水設備が近くにない場合の選択肢

置きたい場所に排水設備がない、または既存排水管まで距離がある場合、どのような対応が考えられるのかを整理します。まずは自然排水での対応可否を確認し、難しい場合の選択肢を検討する順序が基本です。

まず自然排水で対応できるか確認する

設置場所から既存排水管までの高低差・距離・勾配を現地で確認することが最初のステップです。配管ルートの見直しで、勾配を確保して自然排水できる場合もあります。設備業者と早めに現地を確認し、自然排水で対応できるかどうかを判断することが、その後の工事計画を立てるうえでの基本になります。

難しい場合は排水圧送ポンプを検討する

自然排水に必要な勾配が確保できない、あるいは既存排水管まで距離がある場合に、選択肢の一つとして挙げられるのが排水圧送ポンプです。排水圧送ポンプは、ドレン水などの排水をポンプの力で既存排水管まで送る仕組みです。

自然排水では排水しにくい場所でも、既存排水管へ排水できる場合があります。床下工事の規模を抑えながら排水ルートを確保できる場合があるため、工期短縮や工事コストの抑制につながることもあります。

ただし、すべての現場・機種に対応できるわけではありません。対応可否は現場の条件や機器の仕様を確認したうえで判断する必要があります。

排水圧送ポンプの活用により、「排水設備の近くにしか冷蔵ショーケースを置けない」という制約が緩和される場合があります。排水方法を工夫することで、売り場レイアウトの自由度や顧客動線の設計に、これまでとは異なる選択肢が生まれることがあります。

冷蔵ショーケースのレイアウト変更に対応した事例

SFA Japanでは、大型ドラッグストアのレイアウト変更に伴う冷蔵ショーケース新設時に、排水圧送ポンプを活用して既存排水管へドレン排水を圧送した事例があります。設置場所の近くに既存排水管がなく、自然排水では大規模な配管工事が必要になる状況で、工期短縮・工事費削減・休業期間の長期化回避につながった事例です。

排水設備が近くにない場所への冷蔵ショーケース設置や、床下工事を抑えた排水処理をご検討の場合は、現場条件を確認したうえで対応可否を検討します。まずはSFA Japanへご相談ください。

8.まとめ

冷蔵ショーケースを導入・増設・移設する際は、種類や用途だけでなく、搬入経路・排熱スペース・床の強度・メンテナンス性などの設置環境もあわせて確認することが重要です。

また、機種や設置場所によっては、排水・ドレン処理の検討が必要になる場合があります。特にレイアウト変更時は、排水設備の位置や既存配管までの距離を早めに確認しておくことで、設置後のトラブルを防ぎやすくなります。

排水設備が近くにない場合や、自然排水の勾配が確保できない場合は、排水圧送ポンプが選択肢になることがあります。冷蔵ショーケースの設置・移設に伴う排水課題については、SFA Japanへご相談ください。

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SFAの排水圧送ポンプとは

高速回転刃

トイレからの汚水に含まれる排泄物とトイレットペーパーをポンプ内の高速回転する刃で細かく粉砕します。

圧送ポンプ

細粒化された汚水をポンプで圧送。小口径の排水管で汚水を排水主管まで圧送します。

point

  • ポンプからの吐出排水管が20mm〜25mmの小口径
  • ポンプからの吐出排水の垂直揚程能力3m〜10m
  • ステンレスの高速回転刃で排泄物・トイレットペーパーを完全粉砕
  • ポンプと吐出排水管の接続は付属ジョイントで簡単接続

※サニーキュービック2クラシックは40mm

SFAポンプの動作原理

トイレの排水が流れ込み、槽内の水位が上昇することでモーターが起動します。

時間内にモーター上部の回転刃が、汚物・トイレットペーパー(水溶性)を3〜4秒で粉砕・細粒化します。

細粒化された汚水はいったん槽下層へ滞留し、モーター下部のインペラより誘導され、吐出管より圧送されます。

汚水吐出後、槽内の水位が下がることによってモーターは自動停止します。

排水圧送ポンプの選定

水廻りの問題を解決、正しい製品を選びましょう

製品情報

サニアクセス3は、薄型設計・省スペース仕様です。また万が一の修理・点検時には、吐出排水管を外すことなくメンテナンスできる構造を採用しています。まさに「トイレ増設、超かんたん!」が実現できるポンプです。

サニスピードプラスは、雑排水専用の大容量ポンプです。
手洗器・キッチン・ユニットシャワーの排水など、家庭用・商業施設を問わずにご使用できます。
冷蔵ショーケースのドレンポンプアップにもお使い頂けます。

SFAについて

65年の歴史とともに、全世界で累計1000万台以上の排水圧送ポンプの実績を有する、衛生機器分野で世界をリードするフランス発祥のトップ メーカーです。
バッキンガム宮殿やヨーロッパ最古のカフェ、日本では東京ミッドタウンなど、世界中の様々な建物・施設に採用されています。
SFAの歴史のスタートは1958年。下水処理施設用機械の設計から始まりました。
その後、トイレ用粉砕機の発明により、衛生機器市場に改革をもたらしました。

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